GO&DO通信
GO&DO通信 Vol.21 (税務調査 その1)
税務調査について
税務署や国税局の税務調査の最盛期は7月から年末までとなっています。
これは、税務署の事務年度は7月1日から翌年6月30日となっており、人事異動が7月10日であり、2・3月は確定申告があることから、大部分の調査官は、7月から年末までに数字(増差税額等)を上げることを目標としているからです。
税務署での調査対象の選定
税務署では調査先をランダムに選んでいるわけではなく、以下の項目に該当する法人に調査に行きます。個人事業者もほぼ同じです。
・ 設立して3期程終了した会社
・ 売上高や粗利益率などが大きく変動している会社
・ 消費税還付申告を行った会社
・ 同業他社と比較して所得が低い、経費率が高い会社
・ 以前の調査で大きな追徴を受けた会社
・ 脱税が多い業界の会社
・ 大きな利益を出している会社
・ 土地建物の購入売却・設備投資があった会社
・ 内部告発があった会社
・ テレビや雑誌の取材を受けた会社
・ 前の調査から5年程度経過している会社
・ 本年度の重点業種の会社
近年の傾向
税務署から調査に来ている業種を検討したところ、やはり好況業種が選ばれています。
広島岡山などでは昨年土砂災害があったことから、上記「本年の重点業種」には以下の業種が選ばれるのではないかと想定しています。
・ 災害・防災関連商品を扱う小売・卸売業種
・ 災害時に不足した商品を扱う小売・卸売業種
・ 災害復旧工事を請け負った土木建築業種
税務調査対策
税務調査はある日突然の場合があります。
無予告調査といって税務署から調査官が突然やってきて、「今から調査します。」「まず現金監査します。」と始めます。
その対策として日ごろから行っておくことは次回説明します。
税務調査を受けて困ったことがあれば、当税理士法人に相談してください。